R-SYSオーバーホール
前回の記事で書いたとおり、メインで使ってるホイール、
MAVIC R-SYS Premiumの具合がいまいちに。
長い下りを走ってると後輪のハブあたりからすごい異音と振動がするようになってしまった。。
そういえばこのR-SYS、買ってから一年半、ハブ周りのメンテはほとんどなにもしてなかった。
MAVICはシールドベアリングだからメンテ=ベアリング交換しかないのでと、
面倒がって見て見ぬフリ。。そりゃ傷むわ、へにょ〜。
というわけで、意を決してベアリング交換他オーバーホールを敢行。
ベアリング特殊そうだし、専用工具いりそうだし、ショップにお願いしようかなあ、
と最初は思ってたのだが、
いろいろ調べたらどうもベアリングは普通の工業用規格品で、
作業自体もそんなに難しくなさそう。
なのでDIYにチャレンジ。
早速型番を調べて普通の工業部品ネット通販でベアリングを購入。
この際、ベアリングを非接触シールタイプにすれば、
セラミックベアリングに匹敵するくらいの回転の軽さを得られるらしい。しかも安価で。
せっかくなのでそうしてみる。
ちなみに1台分1600円ほど。確かに安い。
専用のセラミックベアリングだと確か2万とかしたっけ。
適合ベアリング、F:6901×2、R:6901×1+608×2
信頼のNTN製をチョイス。日本が誇るベアリングメーカー
ちなみに非接触シール式は型番「LLB」タイプを選べばOK。
耐久性は多少劣るらしいので、
それが気になる方は接触シール式「LLU」タイプが純正と同等品。
では作業開始。まずはフロントから。
基本的にはクイック抜いてハブキャップを付属の工具で外すだけで
ベアリングにアクセス可能。思った以上に簡単な構造。
トラコンプのキャップ(ハブに着いてる銀色のわっか)は
まだ大丈夫そうなので今回はスルー。
ベアリングの取り外し、ホントはプーラーとか使うべきなのだろうが
MAVICはそんなに硬く圧入されてないらしいので、
傷つかないようにガードしたドライバーで裏から叩き出す。
2,3回、コンコンと叩いたらあっさり抜けた。
で、新品のベアリングを圧入。さすがにコレをぶっ叩いて入れるわけにはいかないので、
やっつけだかこんな圧入治具を考えてみた。
ってか、長ネジにワッシャとナットかませてねじ込んでいくだけのものだが。。
材料費約200円。
精度は専用品と比べるレベルにも無いと思うが、
年に何度もしない作業でン万円の工具を買うわけにもいかないし、
作業の理屈は同じなので、慎重にやればコレでも大丈夫、多分。。
実際何の問題も無く、キレイに圧入できました。
というわけで、前輪、完成。
続いて後輪。こちらもまずはさくっとバラす。
フリーハブがあるので前輪よりは複雑だが、
それでも分解は簡単。アーレンキーをハブ軸両側に突っ込んで緩めるだけ。
ここまでバラせたら、あとはベアリング交換は前輪と同じ方法で。
ちなみに一番ストレスがかかるであろうこの部分が前輪や反フリー側よりも
小さいサイズのベアリングってのは設計的にどうなんだろう、とは思う。寸法上仕方ないのか。
と、ベアリング交換自体は全く滞りなく出来たのだが、
フリーハブのメンテナンスで問題がひとつ。
専用のグリスが手に入りませんでした。へにょ〜。
フリーハブのグリス、粘度の低いものが必要で、
デュラグリスとかはダメらしい。
というわけで、シマノのフリーハブボディ専用グリスを購入すべく
この作業をはじめる前に何件か近所のプロショップを回ったのだが、
どこも置いてなく、無念。。
やっぱりここまで自分で作業する人はなかなかいないということだろうか。
とにかく、グリスを塗らないわけにもいかないので、
家に転がってる使えそうなのを漁ったところ、
・・うん、大丈夫だろう、多分。。粘度低いし。
いつ買ったか全く覚えてないくらい昔のなので、劣化してないかという不安はあるが。。
ともあれ、ミニ四駆グリスを塗りたくって、元通りに組み立て、後輪も完成。
ついでにチェーンやスプロケも灯油でキレイに洗浄して、
オーバーホール、終了。
作業時間は他の部分の掃除や洗浄も含めて3時間くらいだったろうか。
本日は昼前から天気が悪く走行出来なかったので、
ちょうどいいタイミングでメンテナンスが出来た。
とりあえず完成後軽く3本ローラー上でチェックしたのだが
特に問題は無い様子。ミニ四駆フリーもちゃんと動作してる。
ってか逆に音すごい静かになった。
一番の懸念事項である異音と振動は、
実走で長い下りを走ってみないと出ないので、まだ不明。
できれば翌日チェックしに走る予定。
非接触ベアリングの効果か、車輪の回転も以前より回るようになった。
個人的には、無負荷で車輪手で回して「ホラこんなに回ります〜(ドヤ顔)」的なのは
あんまり意味が無いと思ってる派だが、まあ回らないよりは気分的にはいい。
耐久性は使い込んでみないと分からないが、
この価格なら頻繁に替えてもそう痛くは無い。作業自体も簡単だし、
チェーン交換ごとについでにやってもいいと思う。
高価なセラミックベアリングをおそるおそる使うより、精神的にも楽かも。
とうわけで、無事作業も終わって一安心。
唯一フリーハブのグリスがアレなのがアレだが、
まあ近いうちにネットとかで専用のグリス手に入れてやり直せばいいやー、と
作業終了後、特に理由もなくビックカメラをウロウロしてたら、
「探し物をやめたとき、見つかることはよくある話」by陽水理論
散々探してたフリーハブグリス、ふつ〜に売ってるし。。へにょ〜。
プロショップに置いてないんだから、まさかここにはないだろうと
最初から眼中に無かった。ビックカメラなめてました、すいません。
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コメント
はじめまして。
R-sysハブメンテナンスを検索しましたら、たどり着いしだいです。
ベアリング交換、大変参考になりました。
一つ気になりましたので、コメントしたいと思いました。
当方、製造業のメンテナンス部隊に所属しているため、NTNのカタログがあり確認したところ、LLBは摩擦トルクは小ですが、防塵はZZよりは良好。防水性に関しては不敵となっています。
LLUは、摩擦トルクはやや大ですが、防塵は最も優れている。防水性は、極めて良好とあります。LLBは雨の日は、注意が必要です!
ながながと、スミマセン。
投稿: | 2014年2月23日 (日) 14時12分
コメントありがとうございます!
メンテナンスの参考にしていただいたということで、
拙い文章で分かりにくい部分もあったかと思います、恐縮です。
ご指摘の件ですが、実は自分も交換する際確認しておりました。
寿命が短くなることも覚悟のうえでLLBを使ってみたのですが、
この記事から今年1月のオーバーホールまで、
夏のゲリラ豪雨の中も何度か走ったりとわりと酷使したつもりですが、
結果的には目立ったトラブルも劣化もなく約2年2万5000キロ使用することができました。
自分は専門家ではないので不確かなことは言えませんが、
カタログの「防水不適」はおそらく常時水中で使用するような
状況を想定しているのではないでしょうか。
そしてもちろん計測レベルでは回転性能は劣化しているかもしれませんし、
自転車での使用における回転性能をどこまで求めるかは
個人の考えにもよるところが大きいので、
私のようないち素人が断定するつもりは毛頭ないですが、
個人的にはあまり気にしなくていいのでは、と思います。
こちらこそ長々と申し訳ありませんでした。
よろしければ今後ともよろしくお願いします。
投稿: tomozin | 2014年2月23日 (日) 21時32分
先日、コメントさせていただいた者です。
会社では主にZZとDDUを使用しているのでLLB(非接触タイプ)は初耳でして、今回の事で興味がありました。
2年間使用し問題ないのでしたら私もLLBにしようと思います。
いろいろと調べてみましたが、非接触タイプを使用されている方が多いため、問題ないようですね。
今回は大変勉強になりました。
ありがとうございました。
投稿: てるぼう | 2014年2月24日 (月) 15時18分
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投稿: 誕生日 | 2020年5月23日 (土) 14時32分